関東甲信、未明から広範囲で雪 都心で通勤・通学遅れ

  低気圧の影響で29日、関東甲信地方は未明から広い範囲で雪が降った。東京都心も朝の通勤、通学時間帯にうっすらと雪が積もり、JRや私鉄のダイヤが一部乱れた。同日昼過ぎにかけて大雪となる恐れがあり、気象庁は路面の凍結や転倒に警戒するよう呼び掛けた。
 気象庁によると、低気圧が本州の南海上を東に進み、関東の東海上から寒気が流れ込んだことで雪となった。
 29日午前9時現在の積雪は前橋市8センチ、宇都宮市6センチ、横浜市2センチ、山梨県富士河口湖町24センチ、長野県松本市沢村11センチ、埼玉県秩父市6センチなど。
 3月1日朝にかけての24時間予想降雪量は、いずれも多い所で山梨県東部・富士五湖と神奈川県西部の山地で20センチ、関東の山沿いと甲信で15センチ、関東の平野部で10センチ。
 JR東海によると、東海道新幹線は品川━熱海間で29日の始発から速度を落として運転した。
 首都圏では雪による転倒などが相次ぎ、29日午後4時までの消防や各県のまとめでは、けが人は神奈川64人、埼玉54人、東京35人、千葉5人と4都県で少なくとも計158人に上った。