国内観測点9割が氷点下 38地点で史上最低気温

日本列島は3日、大雪は峠を越えたが猛烈な冷え込みに見舞われた。気象庁によると、長野県南牧村で氷点下26.0度など、東北から九州にかけての計38地点で未明から朝にかけて、観測史上最低気温(過去タイ含む)を記録した。
  全国の地域気象観測システム(アメダス)で気温を観測している927地点のうち、9割を超す874地点で最低気温が氷点下の「冬日」だったという。
 気象庁は、大雪をもたらした強い寒気は日本列島から抜けたが、風が弱まって晴れた所が多くなったため、地表の熱が奪われる「放射冷却現象」が発生したとみている。
<名古屋で氷点下5.2度 この冬一番の寒さ>
 冬型の気圧配置で東海地方は3日朝、厳しく冷え込んだ。3地点で観測史上最低気温を記録するなど、各地でこの冬一番の寒さとなった。名古屋では氷点下5.2度と13年ぶりに氷点下5度を下回り、残雪が凍った道を人々が滑らないように気をつけながら通勤していた。
 名古屋地方気象台などによると、観測史上最低気温を記録したのは、愛知県新城市で氷点下8.5度、岐阜県大垣市で同7度、同県白川町で同12.3度。愛知県豊田市稲武同13.4度、同県岡崎市同7.5度、岐阜市同5.7度、三重県四日市市同5.8度などでこの冬最低となった。