ラニーニャ現象で偏西風が蛇行 厳冬について気象庁が見解

気象庁の異常気象分析検討会は27日、今冬の厳しい寒さと大雪の原因について見解をまとめた。(1)ラニーニャ現象などで偏西風が蛇行し、寒気が南下しやすかった(2)日本の西で冷たいシベリア高気圧が強まって寒気をもたらし、西高東低の冬型の気圧配置も強まった━などを原因に挙げた。
 シベリア高気圧が強まったのは、地球温暖化の影響でロシア北西部・バレンツ海の海氷が少なかったことも一因と考えられるという。
 木本会長は「今回の寒さや大雪は『平成18年豪雪』に次ぐが、30年に一度程度と定義される異常気象には至っていない」と述べた。