各地で部分月食を観測 雲間に半分隠れた姿現す

 26日夜、全国で部分月食があり、北海道、東北など晴れた地域では満月がほぼ真ん中まで地球の影に覆われる様子が観測された。
 月食は、午後7時過ぎから始まり、同8時38分に最大に。一部地域では地平線から欠けた月が昇ってくる現象も起こった。  九州から中部、関東にかけては梅雨のため、あいにく雨雲に覆われる地域がほとんど。ただ、今年全国で初の猛暑日となった北海道では時折、晴れ間が広がった。襟裳岬では、欠け始めは雲で見えなかったが、最大の食を迎えるころには雲が切れ、左上がほぼ半分に欠けた月が姿を現した。札幌でも南東の低い空で、風で流れる雲の間に欠けた月が見られた。
 今年は日本で年間3度の月食が見られる珍しい年。今回は元日未明に続く2度目で、12月21日には月がすべて隠れる皆既月食が起こる。