前線活発化、九州南部で激しい雨 西・東日本で警戒必要

 活発な梅雨前線と低気圧の影響で18日、九州南部や四国、紀伊半島などで激しい雨となり、強い雨の範囲は東海など東日本にも広がった。気象庁は、西日本と東日本の広い範囲で19日にかけて大雨の恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。落雷や突風にも警戒が必要という。
 九州南部では18日午後までの24時間雨量が250ミリ前後に達した所がある。鹿児島県の八重山では224.5ミリと、この地点の6月の24時間雨量として観測史上最多を記録した。  同庁によると、梅雨前線が中国大陸から西日本を通って日本の東海上に延び、前線付近の九州の北にある低気圧が東進。低気圧や前線に暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発になっている。
 西・東日本は19日にかけて、局地的に1時間に50~60ミリの非常に激しい雷雨の可能性がある。19日夕までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で、東海250ミリ、九州南部と近畿南部、甲信200ミリ、四国の太平洋側と近畿中部150ミリ、北陸と関東100ミリ。前線は停滞するため、雨量はさらに増える見込み。