九州南部や四国で大雨 記録的、千ミリ超の恐れ

 活発な梅雨前線の影響で九州南部や四国は25日、非常に激しい雨となった。気象庁は前線の北上に伴い、26日にかけて九州南部から北部、四国、中国地方で大雨の恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。鹿児島、宮崎両県には「竜巻注意報」も出た。  鹿児島県鹿屋市の輝北など同県内各地で17日の降り始めからの総雨量が800ミリを超えており、九州南部では千ミリを超す所がある見込み。鹿児島県曽於市の大隅で1時間に69.5ミリ、高知県仁淀川町の池川では43.0ミリ、大分市の佐賀関で30.0ミリと、それぞれ6月として観測史上最多の雨量を記録。宮崎県でも1時間に40ミリ前後の激しい雨が降った。  気象庁によると、東シナ海から九州南部を通って四国の南海上に延びる梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発になっている。  26日にかけて、九州や四国、中国で1時間に40~70ミリの非常に激しい雷雨となる見通し。26日夕までの24時間予想雨量はいずれも多い所で、九州南部と四国300ミリ、九州北部と中国150ミリ。  九州南部では17日からの大雨ですでにがけ崩れの被害が出ており、引き続き注意が必要だ。