鹿児島で激しい雨の恐れ 土砂災害に警戒呼びかけ

 活発な梅雨前線の影響で、鹿児島県など九州南部では非常に激しい雨が降る恐れがあるとして、気象庁は22日、土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けた。鹿児島県内では一部で避難勧告が出たほか、九州新幹線は運転を見合わせた。
 22日夜、鹿児島県鹿屋市の輝北で1時間に74.5ミリ、同県曽於市の大隅で63.5ミリと、6月としては観測史上最多となる非常に激しい雨が降った。薩摩川内市八重山では、17日の降り始めから22日夜までの総雨量が740ミリを超えた。23日朝までに最大で900ミリに達する所もある見込み。
 平年の梅雨期の雨量756.4ミリを大幅に超える雨量となる可能性があり、鹿児島地方気象台は「土壌は緩んでおり、土砂災害に最大級の警戒が必要だ」としている。