九州南部で記録的な大雨 鹿児島、避難勧告や浸水も

 活発な梅雨前線の影響で九州南部は21日、記録的な豪雨が続き、鹿児島県では住民に避難勧告が出されたほか、浸水などの被害があった。JR九州新幹線は一時運転を見合わせ、鹿児島県や気象台が土砂災害に注意を呼び掛けた。  鹿児島県では、薩摩川内市八重山で17日の降り始めからの総雨量が21日午後5時までに約660ミリに到達。鹿児島市はこの間、例年の梅雨期の半分強に相当する雨量に達した。垂水市など3市2町は約1300世帯、約2700人に避難を勧告。県内で約30世帯、約50人が一時、自主非難した。  同県指宿市などの57世帯で床上や床下浸水があり、がけ崩れが県内125ヵ所で発生。道路12ケ所で通行止めとなった。  鹿児島地方気象台は「今後も断続的に強い雨が降る可能性がある」として、引き続き警戒を呼び掛けている。