1月は前半に大雪、記録的積雪も 気象庁が天候まとめ

 気象庁は1日、1月の天候まとめを発表した。前半は低気圧の通過や強い冬型の気圧配置の影響で、降雪量が北陸と西日本(近畿ー九州)の日本海側を中心に平年を上回った。  同庁によると、特に中旬前半に北陸を中心に大雪となり、新潟県の十日町で2006年以来、4年ぶりに積雪が3メートルを超えた。九州でも各地で積雪を観測した。  北海道の函館で月間降雪量が158センチ、室蘭で89センチと、いずれも観測史上最大となった。  ただ、後半は冬型の気圧配置が長続きせず、全国的に気温が平年を上回ったため、月間の降雪量は東北で平年の57%、北陸で59%、近畿の日本海側で45%、山陰で48%と少なかった。北海道も93%だった。  月平均気温は、北日本(北海道、東北)で平年を1.4度、東日本(関東甲信、北陸、東海)は0.6度上回った。特に北海道では平年を2度以上も上回る所があり、広尾は平年より2.2度高い氷点下2.6度で、観測史上3番目に高かった。東日本以西は、月の前半と後半で寒暖の差が大きかった。