23年ぶり金星食を観測 夏の夜空に月と共演

  14日未明、「明けの明星」と呼ばれる金星の前を、月が横切って隠してしまう珍しい天文現象の「金星食」が起き、関東や九州南部などで観測された。
  日本の夜空で、金星と月の共演を見られるのは1989年以来23年ぶりだったが、前線と低気圧の影響で広い範囲で曇りや雨となり、見ることができた地域は限られたようだ。
  宮崎県都城市のたちばな天文台では雲の切れ目からの観測となったが、午前2時40分すぎに東の空の金星が三日月の弧の背後から隠され、約40分後に弧の反対側から再び姿を現す瞬間を捉えることができた。
  北海道や千葉、沖縄などでも観測に成功した。