エルニーニョ現象が発生と気象庁 秋以降、日本に影響か

  気象庁は10日、南米ペルー沖の太平洋赤道海域で海面水温の高い状態が続き、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が発生したとみられると発表した。冬まで続く可能性が高いとしている。
  気象庁によると、エルニーニョ現象が発生すると日本の気温は夏に低く、冬に高くなる傾向がある。7月の天候に目立った影響はなかったが、同庁は秋以降、次第に影響が出るとみている。
  気象庁がエルニーニョ監視海域と定める南米沖の7月の平均海面水温は基準値より0・8度高い26・5度だった。太平洋赤道海域で海洋表層の水温が平年より高いことから、監視海域の海面水温も高い状態が続きやすいという。