京都で住宅流され2人不明 近畿中心に記録的大雨

  日本列島は14日、西・東日本の広範囲で大気の状態が不安定となり、近畿を中心に局地的に1時間に100ミリを超す記録的な大雨が降った。京都府宇治市では住宅が氾濫した川に流され、2人が行方不明になるなど各地で被害が相次ぎ、交通機関に乱れが出た。
  京都府警によると、午前5時35分ごろ、宇治市志津川東詰の住宅1棟が流された。この家に住む老夫婦とみられる2人と連絡が取れなくなっており、警察と消防などが捜索を続けている。
  宇治市の災害対策本部によると、市内全域で計千軒以上の住宅が床上・床下浸水したとみられる。山田啓二京都府知事は自衛隊に出動要請した。
  気象レーダーによる解析では、被害の大きかった京都府宇治市付近では14日午前10時までの24時間に約400ミリの雨が降ったとみられる。同府京田辺市では、12日夕の降り始めから14日夕までの雨量が200ミリを超えた。京田辺市の8月の月間雨量平年値(119・6ミリ)の約1・7倍に相当する。