残暑厳しく高温の秋 気象庁が天候まとめ

 気象庁は1日、今秋(9~11月)の天候まとめを発表した。11月は寒気の影響を受けたものの、9~10月に厳しい残暑となり、3カ月間の平均気温は全国的に高かった。特に北日本(北海道、東北)は平年より1.3度高く、統計を取り始めた戦後2位タイの暖かさ。
 東日本(関東甲信、北陸、東海)と西日本(近畿~九州)、沖縄・奄美も平均気温が平年を1.2~0.4度上回った。ただ11月は東・西日本で平年並み。両地域は気温が平年より「かなり高い」か「高い」月が続き、平年並みとなったのは半年ぶりという。
 地点別では、北海道の広尾で平年より1.5度高い11.8度など、北海道と新潟県の計4地点で観測史上1位(過去タイ含む、以下同)の高温。前橋、高松など11地点で過去2番目、盛岡、宇都宮、名古屋、松江など12地点は3番目の暖かさだった。
 降水量は、奄美・沖縄が平年の1.51倍で戦後5番目の多雨。沖縄県の石垣島は同2.45倍で観測史上2番目の1395.5ミリ、10月に豪雨に見舞われた奄美大島の名瀬は同1.69倍の1275.5ミリを記録した。