気象庁、今冬はやや寒くと予測 ラニーニャ現象が継続

 気象庁は12日、南米ペルー沖の海面水温が下がり、異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が継続中との監視速報を発表した。ラニーニャは今夏に発生。冬にかけて続くと予測している。  同庁は、前半を中心に厳しい残暑となった日本列島の9月の高温傾向は、ラニーニャが影響した可能性があると分析。ラニーニャ発生時、フィリピン周辺海域では海面水温が上昇して大気の対流活動が活発化、太平洋高気圧の勢力を強めるとされる。  一方、ラニーニャ発生時の冬は北日本(北海道、東北)を除き気温が低めになる傾向がある。気象庁は今年の冬について「暖冬傾向が強かった過去10年の中では、北日本を除きやや寒い冬になる可能性がある」とみている。  ペルー沖の監視海域では、9月の平均海面水温が基準値(過去30年の平均)より1.3度低かった。