台風14号は30日、風速25メートル以上の暴風域を伴ったまま東海や関東に接近、千葉県・房総半島沖を進んだ。上陸はしなかった。気象庁は、東北の太平洋側や関東では31日にかけて強風や高波の恐れがあるとして、引き続き警戒を呼び掛けた。
首都圏でJR東海道線が一時運転を見合わせたほか、羽田と伊豆諸島を結ぶ空の便が欠航するなど、交通機関が乱れた。
気象庁によると、この時期の台風の日本列島接近は珍しく、上陸していれば統計史上2番目の遅さ。
台風は午後9時現在、千葉県銚子市の南南東約130キロを時速約45キロで東北東へ進んだ。中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。暴風域は30日夜に消滅した。31日、関東の東海上で温帯低気圧に変わる見込み。
