春異変、日照不足は戦後記録的 天候不順の日本列島

 天候不順となった今春、4月の日照時間は27日までの暫定値で、北日本(北海道、東北)と東日本(関東甲信、北陸、東海)では、気象庁が統計を始めた1946年以降3位タイ、西日本(近畿-九州)は4位タイの短さとなる見通しであることが29日、分かった。3月は北・東日本の日本海側で戦後最短だった。  4月は東京で観測史上最も遅い降雪を記録するなど、寒暖の差も顕著。同庁は、北極圏を中心とした高緯度の気圧が高く、日本など中緯度が低くなる「北極振動」による北からの寒気と、南からの暖気がともに強かったためと分析、春本番は5月に持ち越されそうだ。  4月1~27日の暫定値で北日本の日照時間は平年の83%、東日本は78%。西日本は76%。沖縄・奄美も69%で7位タイとなる見込み。  春の異変の兆候は冬の終盤からみられ、2月25日に気温が150地点以上で2月として観測史上最高(過去タイ含む)を記録。一方、4月17日には関東で雪やみぞれが降り、東京都心や横浜などで69年の最も遅い降雪記録に並んだ。