北極の海氷が最小記録更新 気温上昇が影響

  宇宙航空研究開発機構は20日、北極海を覆う海氷の面積が16日現在で349万平方キロに縮小し、最小記録を更新したと発表した。北極域では17日以降、気温が下がり始め海氷面積は増加に転じており、今年はこれ以上小さくならないとみられる。
  宇宙機構は、1980年代以降、北半球の気温上昇に伴って海氷が徐々に薄くなり、気温や海水温の影響を受けやすい状態に変化してきたと推定。「特に今年は、昨年夏以降にできた氷が多く、夏には大型の低気圧が発生し海氷が解けやすかった」と指摘している。
  昨年まで最小記録だったのは2007年9月の425万平方キロ。