新燃岳でごく小規模の噴火 噴火警戒レベルを引き上げ

 鹿児島地方気象台は30日、宮崎、鹿児島県境の霧島山・新燃岳(1421メートル)の火口周辺で降灰を確認、同日午前8時ごろにごく小規模な噴火が発生したとみられると発表した。新燃岳の噴火は小規模噴火を観測した2008年8月以来。  同気象台は同日、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。08年10月以降、レベル1が継続していた。  同気象台によると、30日午前7時半ごろから火山性微動が観測され、8時ごろからは白色噴煙の量が増加。その後の上空からの調査で、火口内の一部と火口外の西側斜面に降灰を確認したことから、地震波を観測した8時ごろにごく小規模な噴火があったとみている。  今後も小規模な噴火が発生する可能性があり、火口から約1キロの範囲では大きな噴石に警戒が必要としている。