列島大荒れ、春の大雪に暴風も 襟裳岬で37.3m.

 急速に発達中の低気圧の影響で10日、全国的に風が強まり、北日本の太平洋側や西日本の日本海側で雪が強く降るなど荒れ模様となった。秋田新幹線が速度規制や区間運休、国内線80便以上が欠航するなど交通機関が乱れた。気象庁は、北日本を中心に11日も強風や大雪となる所があるとして警戒を呼び掛けた。  青森県八戸市で午後8時までに積雪が61センチ、岩手県久慈市では57センチに達し、3月として観測史上最大。山口市も午後3時現在、8センチの積雪があった。宮崎市は3月として9年ぶりに降雪を記録。  北海道の襟裳岬で最大瞬間風速37.3メートル、鹿児島県の種子島で30.9メートルを観測した。  同庁によると、三陸沖の低気圧が発達しながら北北東へ進行。北日本は11日にかけ強い冬型の気圧配置となるという。  11日までの予想最大風速は、北海道太平洋側の海上25メートル、陸上20メートル。西日本の海上23メートル、陸上15メートル。北陸の海上20メートル、陸上17メートル。伊豆諸島20メートル。北海道の太平洋側は波の高さが6メートルを超える大しけが続くとみている。