列島トップ、高知で桜開花 最も早い記録に並ぶ

 気象庁は10日、高知市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より13日早く、昨年より6日早い。沖縄や奄美のヒガンザクラを除き列島トップの早咲きで、同庁が1953年にソメイヨシノの開花について統計を開始して以降、全国で最も早い記録に並んだ。
 同庁によると、3月10日の早咲きはこれまで、鹿児島県の元種子島測候所(現特別地域気象観測所)で55年と73年、和歌山県の元潮岬測候所(同)で59年に記録していた。
 高知地方気象台によると、2月下旬の高知市の平均気温が14.4度と平年に比べて6.8度高かった上、3月上旬も高い日が続いたことが要因とみている。
 気象庁は、気象台敷地などにある「標本木」で5、6輪開いた状態を「開花」、8割以上が開花した状態を「満開」としている。開花から満開までは1週間前後という。