淡路島で震度6弱、23人けが 阪神大震災以来の揺れ

 13日午前5時33分ごろ、兵庫県の淡路島で震度6弱を記録するなど近畿、中四国を中心に広範囲で地震があり、警察庁によると、5府県で計23人が重軽傷を負った。気象庁によると、震源地は淡路島付近で震源の深さは約15キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・3と推定され、津波はなかった。関西の震度6以上の地震は1995年の阪神大震災以降初。
 淡路島では、兵庫県洲本市の小学校でグラウンドに約40メートルにわたり地割れが発生。屋根瓦が壊れる被害が数件あり、水道管が破裂した。家屋倒壊の報告はないが、沿岸部では液状化現象とみられる被害が出た。

<気象庁、震度5の余震警戒を 阪神と異なるメカニズム>
 兵庫県・淡路島で震度6弱を観測した地震=マグニチュード(M)6・3=で13日、気象庁地震津波監視課の長谷川洋平課長が記者会見し、震度5弱程度の余震への警戒を呼び掛けた。
 震源は1995年の阪神大震災(最大震度7、M7・3)の余震域南端付近に当たるが、発生メカニズムは異なると指摘、「(大震災と)何らかの関連はあるかもしれないが、余震と言えるかは分からない」と述べた。大震災を引き起こした野島断層との関係は今後、吟味するという。
 今回の地震のメカニズムは断層が縦にずれ動く「逆断層型」で、阪神大震災は「横ずれ断層型」だった。