週末の春の嵐は台風並み 気象庁、外出控え警戒を

 気象庁は5日、週末に急速に発達する低気圧に関し、新たな情報を発表した。6、7日は列島の広い範囲で台風並みの暴風が予想されるとして不要不急の外出を控えるなど警戒するよう呼び掛けた。太平洋側では非常に激しい雨が降り大雨となる恐れもある。
 6日は西日本(近畿、中四国、九州)と東日本(関東甲信、北陸、東海)で、7日は北日本(北海道、東北)でも南風が強まる。
 6日にかけて予想される最大風速は、西日本25メートル(最大瞬間風速35メートル)、東日本20メートル(同30メートル)。波の高さは5~6メートルの大しけが見込まれる。7日は北日本も含めさらに風や波が強まる。

<日本列島、嵐の前の高温 6月並み陽気も>
 日本列島は5日、広範囲で晴れた上、南から暖かい空気が流れ込んだため、東日本(関東甲信、北陸、東海)以西を中心に気温が上がった。6月並みの汗ばむような陽気となった所もあった。
 気象庁によると、気温の高かった主な地点は、兵庫県豊岡市27・6度、岐阜県飛騨市26・1度と平年を10・9~12・0度上回り6月下旬並み。
 ただ気象庁によると、今週末に発達した低気圧が日本列島を通過した後は、西日本(近畿、中四国、九州)から沖縄・奄美に寒気が流れ込む見込み。10日ごろから1週間程度、中四国以西の地域は気温が平年よりかなり低くなる可能性がある。