竜巻、「スーパーセル」が原因か 気象庁がデータ解析

気象庁は11日、茨城県つくば市を襲った竜巻の原因が、寿命が長く巨大な積乱雲「スーパーセル」だった可能性が高い、と発表した。上空と地表の大きな気温差と、水蒸気を非常に多く含んだ南風の影響で急激に発達したとみられる。
 竜巻が発生した6日午後の気象レーダーのデータを分析したところ、雲の中に、雨の勢いが弱く強い上昇気流が発生している部分があることを確認。幅約10~20キロ、高さ約12~13キロのスーパーセルだったと推定した。
 つくば市の被害範囲は約15キロとみられていたが、その後の調査で約17キロと判明した。発生した竜巻は一つで、被害範囲を約18分で通過した。