大雪の「成人の日」、大荒れに 首都圏で260人超けが

急速に発達した低気圧の影響で、関東甲信と東北の太平洋側は14日、広範囲で雪となった。東京都心など首都圏でも積雪があり、交通機関が混乱した。気象庁は、15日も路面凍結の恐れがあるとして注意を呼びかけた。
  共同通信のまとめでは、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で雪により転倒するなどしてけがをした人は少なくとも262人。東京都内では成人式に出席した振り袖の女性が足元を気にしながら歩く姿も目立った。
  気象庁によると、14日の最大積雪は、山梨県富士河口湖町43センチ、埼玉県秩父市14センチ、東京都心と千葉市8センチなど。

<気象庁、「積雪なし」大外れ 東京の予想>
  東京都心は14日、大雪に見舞われたが、気象庁はこの日未明まで「都心で積雪の恐れは小さい」と予想していた。同庁は「気温が予想より大幅に低くなったため」と釈明している。
  気象庁は、東京を対象に午前5時46分に発表した気象情報で「多摩を中心に雪となるが、東京23区で積雪になる可能性は小さい」とし、14日日中の予想最高気温を6度としていた。
  しかし、東京都心(大手町)の気温は、午前1時現在は8・6度だったがその後、下がり続け、正午現在で0・8度。都心では午前10時20分ごろに初雪を観測後も雪が降り続け、同10時41分になって東京23区に大雪注意報を発表した。