爆弾低気圧、強い上昇気流が発生 気象庁が原因解析

  気象庁気象研究所は6日、列島各地に今週、被害をもたらした「爆弾低気圧」が急速に発達した原因の解析結果を公表した。低気圧に大量の水蒸気が供給された上、大気下層の対流圏と上層の成層圏の境界が傾斜したことにより、強い上昇気流が発生したとみている。
 24時間に中心気圧が24ヘクトパスカル以上、低くなる温帯低気圧の通称が爆弾低気圧。今回の低気圧の中心気圧は、2日午後9時は1006ヘクトパスカルだったが、24時間後には964ヘクトパスカルと42ヘクトパスカルも低下していた。
 気象研は「日本海からオホーツク海にかけて発達する低気圧では飛び抜けていた」と指摘した。