桜島が今年500回目の爆発 年間最多更新の見通し

 噴火活動が活発化している鹿児島県・桜島で11日午前2時2分、今年500回目の爆発的噴火が観測された。このままのペースで爆発が続けば、年間最多の548回の爆発を記録した昨年を上回り、1956年の観測開始以降の最多記録を更新する見通し。  鹿児島地方気象台によると、500回はすべて昭和火口(標高約800メートル)での小規模な爆発で、比較的規模の大きい南岳山頂火口(同約千メートル)は今年はまだ爆発していない。昭和火口は2006年6月に噴火活動を再開して以降、活発化を続けている。  同気象台は「溶岩流出を伴う大規模な爆発の前兆はないが、マグマの流入量は徐々に増加している。今年は爆発回数が千回を超える可能性も十分ある」としている。