4月は日照不足、多雨、低温...記録ずくめの不順な春

 気象庁は6日、4月の天候まとめを発表。日照時間は北日本(北海道、東北)で平年の78%と、統計を始めた1946年以降2番目の短さを記録。地点別でも、新潟など9地点で観測史上最短だった。  月間降水量は7地点が史上最多で、東日本(関東甲信、東海、北陸)は平年の1.53倍と戦後2番目の多さ。気温も全国的に平年を下回り「不順な春」がデータで裏付けられた。  気象庁は、北からの寒気が強く南からの暖気と激しくぶつかり、前線を伴った低気圧が頻繁に通過したためとみている。  日照時間が最短だったのは、岩手県の大船渡で平年の64%の112.8時間、新潟で67%の122.2時間など。山形など8地点は歴代2番目、兵庫県の豊岡など8地点は3番目の短さ。  降水量は、西日本(近畿~九州)も平年の1.46倍と戦後4位タイの多さ。地点別の過去最多は、静岡県熱海市の網代が平年の2.42倍の401.5ミリ、和歌山県串本町の潮岬が2.03倍の475.0ミリなどで、東京都心も史上2番目の多さだった。