列島、記録的冷え込み 上空に寒気

日本列島は2日、上空の強い寒気の影響で広い範囲で冷え込み、朝の最低気温は西日本を中心に30カ所以上で5月の観測史上最低となった。最高気温も上がらず、3月並みとなった地点が目立った。
 気象庁によると、最低気温が5月の観測史上最低だったのは、長野県南木曽町が平年より7・7度低く3月中旬並みの氷点下0・3度。兵庫県明石市6・5度、岡山市の岡山空港3・8度、高松市の高松空港2・9度、福岡県八女市3・9度で、平年より6~8度低く、3月中旬から4月上旬並みだった。
 最高気温は、京都市で平年より7・8度低く3月下旬並みの15・4度など。

<札幌、季節逆戻り 21年ぶり5月の雪観測 GW後半も低温>
 札幌管区気象台は2日夜、札幌で5月としては1992年の1日以来、21年ぶりとなる降雪を観測した。同気象台と旭川地方気象台は2日、道央や道北を中心に3日昼ごろにかけて平地や峠で降雪の恐れがあるとして「雪に関する気象情報」を発表。大型連休後半も低温傾向が続くため降雪時の車の運転に注意を呼び掛けている。
 札幌管区気象台によると、2日午後7時40分から午後8時50分にかけて札幌でみぞれが降り、降雪を観測したと発表した。降雪量は1センチ未満だった。各地の同日午後9時までの24時間降雪量は、オホーツク管内斜里町宇登呂で15センチ、宗谷管内枝幸町歌登で14センチ。