東北、北陸地方で大雪と強風 警戒呼び掛け

  気象庁は12日、日本海の低気圧の影響で、東北地方と北陸地方を中心に大雪と強風の恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。
  低気圧は上空5千メートルに氷点下36度以下の寒気を伴い、大気が不安定になる見込み。
 13日朝までの予想降雪量は、いずれも多い所で、北陸70センチ、東北50センチ、中国と東海(岐阜)40センチ、近畿30センチ。
 12日の予想最大風速は、北陸の陸上で20メートル、海上で23メートル。北陸から近畿にかけての海上は非常に強い風が吹き、波の高さ6メートルの大しけとなる。
<なごり雪 名古屋、岐阜などで積雪>
  東海地方は12日朝、北西から吹く風に乗って日本海側から雪雲が流れ込み、平野部でも積雪を観測した。
 名古屋地方気象台などによると、名古屋市では午前4時に1センチの積雪を観測した。名古屋で3月で1センチ以上の積雪は1987年3月7日の4センチ以来25年ぶり。岐阜市は5センチで3月の1日の降雪量としては過去3番目。三重県いなべ市も2センチを観測した。
 最低気温は名古屋0.1度、岐阜氷点下0.4度、津1.7度でこの3月に入り最も低かった。名古屋市中心街では一時雪が舞い、通勤、通学の人が寒さに身を縮めながら歩いていた。