大震災1年、34万人いまだ避難 復興の足取り重く

  死者1万5854人、行方不明者3155人を出した東日本大震災から11日で1年。約1600人の子どもたちが親を失い、余震が異常な頻度で続く中、約34万4千人の被災者がいまも仮設住宅などでの避難生活を強いられている。膨大ながれきは東京電力福島第1原発事故による放射性物質の影響で広域処理が進まず、復興の足取りは重い。
 家屋の全半壊は計約38万3千戸。懸案の高台などへの集団移転事業は1ケ所もまとまっていない。不自由な避難生活からストレスで体調を崩す人も多い。
 特に被害が大きかった岩手、宮城、福島3県は人口が大幅に減少。2月1日現在、前年同月より計約8万6千人減った。