列島、今秋一番の冷え込み 17日以降は次第に暖かく

 日本列島は16日、強い寒気の影響で、各地で今秋一番の冷え込みとなった。栃木県の男体山や滋賀県の比良山で初冠雪を観測。札幌は朝の最低気温が氷点下1.5度と今季最も寒く、最低気温が0度を下回る「冬日」となった。  ただ気象庁によると、冬型の気圧配置は緩みつつあり、17日以降は次第に暖かくなる見通し。北日本や東日本は今後、気温が平年よりかなり高くなる見込みで「冬将軍」の迫力はいまひとつだ。  朝の最低気温は、国内で最も冷え込んだのが北海道の陸別の氷点下9.4度。仙台4.2度、新潟5.4度、名古屋5.5度、広島5.5度、松山5.8度、熊本3.9度など、いずれも今季最低で11月中旬~12月上旬並みだった。前橋、宇都宮、水戸では初氷を観測。前橋は平年より3日早いが、宇都宮は14日、水戸は3日遅い。  北海道と東北、関東甲信、北陸は17~18日から1週間程度、暖かい空気に覆われて気温が上がる見込み。気象庁は「異常天候早期警戒情報」を出し、農作物の管理などに注意を呼び掛けている。