北日本、北陸で大雪の師走 気象庁、先月の天候まとめ

 気象庁は4日、昨年12月の天候まとめを発表した。中旬から下旬にかけて強い寒気が南下し冬型の気圧配置となった影響で、月間降雪量は北海道の太平洋側で平年の1.59倍、北陸で1.31倍に達した。  北海道の広尾は、月間降雪量が123センチ、最深積雪が73センチと、いずれも観測史上最大だった。  東北の日本海側と北陸は、月の最深積雪が平年を上回った所が多く、山沿いで1メートルを超す積雪となるなど、気象庁は「12月としては4年ぶりの大雪だった」としている。  気象庁は向こう1カ月、北陸から山陰にかけての降雪量が平年より多い確率を40%とみており、「平年並み」と「少ない」の30%を上回っている。  同庁によると、昨年12月の前半はほぼ全国的に気温が高く、低気圧の影響で太平洋側を中心に大雨に。月降水量は、北日本(北海道、東北)と東日本(関東甲信、北陸、東海)の太平洋側で平年の1.7倍以上となった所が目立った。熊本県の牛深は平年の2.24倍の169.0ミリとなり、観測史上最多となった。