新燃岳では19日にも小規模な噴火が発生。同庁は今後の活動の推移に注意するよう呼び掛けた。新燃岳がレベル3となるのは初めて。
気象庁によると、新燃岳の噴煙は26日午前中は高さ約200メートルだったが、規模が拡大。噴煙は南東方向に流れている。地下のマグマ活動などを示すとされる火山性微動も観測され、午後には振幅が大きくなった。
今後も火口からおおむね2キロの範囲で噴石などに警戒が必要という。
鹿児島地方気象台は27日に二酸化硫黄など火山ガスの観測や降灰調査を実施する予定。「大量のマグマ上昇の兆候はないが、マグマの動きによっては大きな噴火となる可能性がある」としている。
宮崎地方気象台によると、宮崎県では宮崎市や日南市など広い範囲で火山灰が降った。視界不良やスリップの恐れがあることから、宮崎自動車道や国道の一部区間が通行止めとなった。
また、鹿児島県でも県道の一部が全面通行止めとなった。
日航は羽田、大阪と宮崎を結ぶ2便を欠航。全日空も羽田、名古屋、大阪と宮崎を結ぶ計4便を欠航し、2社で合計約400人に影響が出た。