強い台風7号は31日午後5時過ぎ、沖縄本島の北部を通過した。本島の全域を風速25メートル以上の暴風域に巻き込み、沖縄県伊是名村で最大瞬間風速56.4メートルを観測。気象庁は暴風のほか、大雨や高潮などへの警戒を呼び掛けた。
台風は午後6時現在、沖縄県名護市付近を時速25キロで北西に進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から東側90キロと西側70キロ以内が暴風域となっている。
沖縄本島や奄美では波の高さ8メートルの大しけになった。九州でも9月1日にかけうねりを伴った高波になる見込み。沖縄県本部町では1時間に44.0ミリの激しい雨を観測した。
8月31日(火)
台風8号が発生、台湾付近
気象庁「8月は戦後最も暑い夏」 史上最高は80地点以上
8月の日本列島は、沖縄・奄美を除く地域の月平均気温が地域別のデータの取りまとめを開始した1946年以降、最高となる見通しであることが30日、分かった。気象庁が29日までの暫定値で解析した。
地点別でも、全国154ヶ所の気象台、測候所などのうち、半数を超す85ヵ所で月平均気温が観測史上最高(過去タイ含む)となり「スーパー猛暑」がデータでも裏付けられた。
同庁は(1)偏西風の吹く位置が北に偏り、太平洋高気圧が北に強く張り出した(2)大陸からのチベット高気圧の勢力も強く、太平洋高気圧と重なって安定した高気圧が覆ったなどの要因を指摘。「地球温暖化に伴う長期的な気温上昇が背景の可能性もある」としている。
暫定値によると、北日本は平年を2.6度、東日本は2.2度、西日本は2.1度上回った。沖縄・奄美は平年より0.7度高く、戦後5位の高温。
月平均気温が過去最高の主な地点は京都30.0度(平年比プラス2.2度)、大阪30.5度(同2.1度)、広島30.3度(同2.4度)、高松30.4度(同3.0度)、福岡30.4度(同2.8度)と平均気温が「真夏日」状態。
8月30日(月)
台風6、7号が発生 南シナ海北部などで
114カ所で「猛暑日」 大阪は連続14日に
日本列島は29日、西日本を中心に猛烈な暑さとなり、全国の観測点のうち114カ所で35度以上の「猛暑日」となった。
37.4度を記録した大阪では、統計を開始した1961年以降、最も長い14日連続の猛暑日。
気象庁によると、全国的に太平洋高気圧に覆われたため、厳しい暑さとなった。今週も暑さは続くとみられ、熱中症に注意するよう呼び掛けている。
気温の高かった主な地点は、大阪府の豊中で38.1度、鳥取県の米子と境で37.7度、大阪府の枚方で37.6度、島根県の大田と京都府の舞鶴で37.5度など。
8月29日(日)
大阪で「猛暑日」連続13日 9月も熱中症に注意
日本列島は28日、広い範囲で太平洋高気圧に覆われ、厳しい暑さに見舞われた。大阪では最高気温が36.9度を記録。35度を超える「猛暑日」が連続13日となり、統計を開始した1961年以降、大阪では最も長い記録となった。
気象庁によると、連続猛暑日は、94年7月に大分県の日田で観測された22日間が最長。太平洋高気圧の勢力が強い影響で、厳しい暑さは9月10日ごろまで続く恐れがあり、熱中症に注意するよう呼び掛けている。
気温の高かった主な地点は、島根県の益田37.8度や福岡県の前原と京都府の舞鶴37.6度、鳥取県の青谷37.4度など、35度以上となった観測点は全国で133地点に上った。
一方で、山沿いの不安定な大気により福島、栃木、群馬の県境付近では激しい雨が降った。
8月28日(土)
8月27日(金)
8月26日(木)
残暑9月、秋の訪れ遅く 気象庁の3カ月予報
気象庁は25日、9~11月の3カ月予報を発表した。猛暑が続き、9月に入っても太平洋高気圧の弱まりが遅く、全国的に厳しい残暑となる見込み。平年より気温が高い状態は10月まで続くとみられ、秋本番の訪れは遅くなりそうだ。
低気圧や前線の影響を受けやすい北日本(北海道、東北)と、南から湿った空気が流れ込む沖縄・奄美は曇りや雨の日が多いと予想している。
同庁によると、南米ペルー沖で海面水温が下がり、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が今夏発生したとみられる。同現象発生時は偏西風の南下が遅くなり、秋も太平洋高気圧の勢力が維持される傾向がある。
今年は台風の発生がこれまで5個と少ないが、台風の生まれ故郷フィリピン近海の海面水温が平年より高く「台風ができにくい状況は変わりつつある」とみている。
9月 東日本(関東甲信~東海)と西日本(近畿~九州)の天気は数日の周期で変わる。
10月 太平洋側の地域と沖縄・奄美は平年に比べぐずつく日が多い。
11月 移動性の高・低気圧の影響で、天気は数日の周期で変わる。
8月25日(水)
「酷・残暑」あと2週間続く?気象庁が高温・少雨情報
気象庁は24日、ほぼ全国的に平年より気温が高く、雨の少ない状態が今後2週間程度続く見込みとして「長期間の高温と少雨に関する気象情報」を発表した。熱中症や農作物の管理に注意が必要だ。
同庁によると、7月中旬以降、東・西日本は太平洋高気圧に覆われ、北日本も南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすく、各地で猛暑となった。今後2週間程度、平均気温は北海道や九州南部、沖縄を除き平年を2度前後上回る見通しで、少雨を解消するようなまとまった雨が降る可能性も低いという。
九州北部~関東が梅雨明けした7月17日から8月23日までの最高気温の平均値(速報値)は、仙台で31.6度と平年より3.9度も高い。東京は33.3度(平年比プラス2.7度)、名古屋34.1度(同2.0度)、福岡で34.4度(同2.6度)。
同期間の降水量は、広島が平年の6%の10.5ミリ、福岡は同17%の39.5ミリ。東京が同23%の39.5ミリ、高松は同27%の29.0ミリにとどまった。
8月24日(火)
処暑なのに「スーパー残暑」 台風5個、記録的少なさ
暑さが和らぐ時期とされる二十四節気の「処暑」を迎えた23日の日本列島は、群馬県の館林38.5度、茨城県の古河38.0度など、広範囲で厳しい残暑となった。台風襲来が多い時期ともされるが、今年の発生はこれまで5個(8月末までの平年値14.1個)と記録的に少ないのも特徴だ。
気象庁によると、気温が高かった主な地点は、京都と埼玉県の熊谷37.5度、大分県の犬飼と大阪府の枚方37.4度など。東京都心(大手町)は35.1度を観測。今夏の都心の猛暑日は計9日に達し、1876年の統計開始以降、2番目の多さとなった。
8月は台風発生の平年値が5.5個と1年で最も多い時期だが、今年は23日発生の5号を含め2個だけ。このままいけば1951年からの統計史上最小タイ記録となる見通しだ。
気象庁によると、日本に猛暑をもたらしている太平洋高気圧が、台風の生まれ故郷のフィリピン近海まで勢力を及ぼしているため大気の対流活動が抑えられ、台風が発生しにくい状態になっているという。
9月初めまでは太平洋高気圧や偏西風の動きに大きな変化はなさそうで、同庁は当面厳しい残暑が続くとみている。
南シナ海で台風5号が発生
8月23日(月)
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