国土交通省は11日、台風12号に伴う紀伊半島豪雨で起きた土砂崩れが、三重、奈良、和歌山3県で計3077ケ所に及び、崩壊した土砂の量は東京ドーム約80杯分の1億立方メートルを超えたと発表した。
同省によると、1961年6月に長野県南部を中心に被害が広がった豪雨で約7千万立方メートルが崩れた災害を超え、戦後最悪の規模という。
観測史上の最悪は明治時代に奈良県十津川村を襲った豪雨で、約2億立方メートルが崩れた。
地震による土砂災害も含めると、2008年の岩手・宮城内陸地震による1.3億立方メートル、04年の新潟県中越地震による1億立方メートルとほぼ同じ規模。