東大地震研究所の中田節也教授は「地下に大量のマグマが控えていて、ガスが供給されている可能性がある。その場合、最悪のケースでは大規模噴火の恐れがある」と指摘する一方「これまでの噴火でガスが抜けやすい状態となり、間隔が短くなったとの推測もできる。同規模の爆発的噴火がしばらく続くとみるのが自然だ」とした。
一方、国土地理院は2日、一連の噴火活動が始まって以降、新燃岳一帯で続いていた山が縮むような地殻の動きが、1日以降は止まったとみられると発表した。火口の溶岩ドームは直径560~590メートルの楕円に達した。
地理院は、一帯で2009年12月ごろから山が膨張するような地殻の動きが続き、10年5月以降だけで地下2カ所に計約700万立方メートルのマグマがたまったと推定。